■ アイザックをもう一冊…… あとがき ■

友鶴 畝傍


 この作品は筆者にとっての正真正銘の処女作である。と言っても、この作品以降所謂小説と呼ばれるものを書いているわけではないので、ひょっとするとこれが最後の作品、ということにもなりかねない。これはこの作品を「ツマラン」と感じたヤロウには幸いであろうが、ひょっとしたら存在するかもしれない「オモロイ」と思ってくださった殊勝で奇特な方にとっては申し訳ないことである。
  さて。とりあえず面白かろうがつまらなかろうが、あとがきまで書いて作品の完成である、との鹿神さんの御達しなのであとがきの処女作をここに記す。そもそもこの作品は「ガラテア企画」と括られる、うちの団体の活動のひとつとして存在する。この企画がいかなる経緯で生まれたか、については長くなるので割愛するが、兎にも角にも誕生した企画にとっては発表してもらわなくては立つ瀬があるまい。
  そんな訳で紆余曲折の結果、団体構成員全員のショートストーリーの合作、という発表形態に落ち着いた訳であり、専門外の筆者の所にも団体構成員全員、という観点から執筆命令が下されたのである。
  結果、生み出されたのが本作である。どうせ書くなら、と筆者なりに様々な工夫とこだわりを入れられるだけ入れたつもりだが、どうだろうか? どこで何を入れた、とはここでは語らないが、読者の皆さんが「おもしろい」と感じてくださったところがどこかに一つでもあれば、そこが本作のセールスポイントである、と感じていただきたいものである。

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